探偵の彼に追跡されて…
目を覚ますと窓の外は暗くなっていた。

「沙汰郎? そろそろ食事の支度をしないと…」

隣で気持ち良く眠ってる沙汰郎に声をかけるが返事がない。
沙汰郎の腕の中ならなんとか抜けだす。

うっ…腰が痛い…
このままだと本当に私の身体壊れるわ…

シャワーを浴び夕飯の支度に取り掛かる。

よし! 出来た。

「沙汰郎? ご飯できたよ」

寝室の入り口から声をかけたけど沙汰郎は起きない。
ベットまで行き沙汰郎を起こそうと肩に手を掛けるとまたしても腕を掴まれベットへ引きずり込まれた。

「もう… 寝たフリしてたの?」

「美野里、タフだね? あんなにしたのに、まだ夕飯作る元気あるんだ? もう一回する?」

タフなのは沙汰郎でしょ!? 私の身体ボロボロだよ…
もう一回するなんて冗談じゃない!!

沙汰郎の顔を両手ではさみキスを阻止する。

「しません! オムライス出来てますよ」

「チェッじゃ後でね!」と沙汰郎は私を開放してくれた。


テーブルの上のオムライスを見て沙汰郎は肩を落として「やだ!」と言う。

ん? オムライスだよ?

オムライスにケチャップではなくデミグラスソースをかけていたら違うと言われた。
ケチャップでタマゴに『ハートと好きって書いて』と言われ卵を焼きなおしてケチャップでご要望通りハートを書き好きと書き入れる。

もう…世話が焼ける…
貴方は34歳のいい大人ですよ?

「はい。これでいいですか?」

「やったー!頂きまーす」

喜んでくれる沙汰郎に苦笑する。

「美野里、デミグラスソース」

は? なんですと?

なんとケチャップだけをスプーンですくって食べた後デミグラスソースをかけてくれと言う。

デミグラスソースで良かったんじゃん!?
ただハートを書いて欲しかっただけでしよ?
もう…






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