夜まで待てない




「お待たせ!まだもう少し料理作るけど先に食べてて!」


そう言って料理と缶ビールをテーブルに置くと白崎先輩はまたキッチンに戻って行った。


食欲はなかったけど美味しそうな匂いに食べたくなった。


「うわぁ、美味しそう!さぁ飲んで食べよう!乾杯!」


私も缶ビールを開けて日菜子と乾杯した。


バンバンジーを一口食べると美味しくて、私は食べてなかったから半分くらい食べた。


お腹が少し満たされたらビールが進み、白崎先輩がテーブルにパスタや唐揚げにだし巻き卵を持って来てくれた。


どれも美味しくて、私も料理には自信があったけど白崎先輩には負ける。


「白崎先輩ってどうしてそんなに料理が上手なんですか?」


「高校から大学生までイタリアンレストランでバイトしてて、作り方とか見て覚えたんだよ!大学生になって一人暮らしをし始めてからは料理も作ってたし、味付けもアレンジしたりしてたしね。料理本も見て作ったりもするしだから料理の腕が上がったのかもね?」


「セックスも料理も上手だし真城最高だよ!」


セックスは余計だと思ったが、日菜子は思った事を口にだす性格だし、嘘はつかない。
日菜子らしくてそんな性格が羨ましくもなる。


私なんて羽月と美波のキスを見て逃げ出す弱虫だし、思った事すら口に出せない。


現実を受け入れるのが怖くて今だって羽月に会うのが怖い。


こんな弱虫な自分に腹が立ち、私は缶ビールをまた冷蔵庫から取り出して飲んだ。




< 104 / 142 >

この作品をシェア

pagetop