夜まで待てない




「お兄ちゃんお帰り!」


「ただいま!」


莉子ちゃんは薫さんが寝かせているらしくお兄ちゃんはリビングでお酒を飲みながらご飯を食べていた。


「引っ越し先も決まって羽月と一緒に住むらしいな?」


「うん!家を出る時に羽月とバッタリあってお互いが不動産屋に行く事が分かって一緒に行ったんだけど、羽月がお互いの会社も近いし一緒に住まないか?って言ったのと家賃も光熱費も半分ってのもあるしお互いが気を使わなくてすむから一緒に住む事に決めたんだ。今はお互いに恋人も居ないし、お互いに恋人が出来たらまたその時に考えればいい事だしそれまでは一緒に住んでも問題ないからね。」


「相変わらず優子は鈍いな?」


「鈍い?」


何が鈍いのか私にはさっぱり分からなかった。


「羽月も中々、やるじゃないか!」


そう言ってクスクス笑った。


私には何で笑ってるのかも分からなくて首を傾げるしか出来なかった。


「それで?いつに引っ越すんだ?」


「不動産屋はいつでもいいといったから二週間後の週末に引っ越すんだ。その間に荷物を整理しなくちゃいけないしね。」


「そっか。じゃあ家電は引っ越しの日までに新しい住居に業者に運んでもらおう。
羽月にも出産祝いのお礼も言わないとな。
優子の引っ越しに合わせて俺達の荷物もこっちに少しずつ運ばなきゃな。」


「それなら羽月が休みの日に手伝うから運ぶ時はお兄ちゃんに言ってと言ってたよ!」


「マジか!?そりゃ助かる!じゃあ早速で悪いけど明日でもいいか?優子も休みだろ?勿論、手伝ってくれるよな?」


「え?あ、うん!」


薫さんは莉子ちゃんを見なきゃいけないし母乳で育ててるから側にいてあげなきゃいけないし、お兄ちゃん一人より三人のがいいよね?


私は羽月に電話をした。





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