夜まで待てない




「まさか羽月とルームシェアするとは思ってなかった」


「俺もだ。でも目的も同じで、お互いの会社の近くに部屋を借りられたし、経済的にも光熱費や家賃を半分にすれば助かるしな。そう言えば尚史(ひさし)くん子供が生まれたんだろ?この前に家の前で会ったけど赤ちゃん抱っこしてたし可愛くて仕方ないって言ってた」


「そうなんだよ。お兄ちゃんはメロメロで、私もだけど。今日も奥さんの薫さんが赤ちゃん連れて来てたんだ。名前は莉子って言うの。来月にはお兄ちゃん達が家に帰って来るし、賑やかになるよ。私は引っ越すけどたまには帰って、莉子ちゃんに癒されに行く。」


「尚史くんが帰るから優子は一人暮らしをしようとしてたんだ?」


「ううん、私が家から会社まで通うのが遠いから、一人暮らしをしようと思っていて、先月に両親やお兄ちゃん達が居るときに話したら、優子が家を出るなら俺達が戻るって話になったの。お兄ちゃんは仕事も帰りは遅いし、休みの日も会社に行く事もあるから、育児を薫さん一人だと大変だから、私が引っ越し先が決まればお兄ちゃん達も帰るって事になったの」


会社が家から遠いのもあるけど、一人暮らしをずっとしたかったし、タイミングもよかったんだけどね。


羽月とルームシェアで一人暮らしではないけど、仲良くやっていけそうな気もする。


「そう言えば家電とかどうする?」


「冷蔵庫とかレンジやテレビ、その他家電はお兄ちゃんから貰えるからそれを引っ越し先に持って行くよ。買えば高いし、実家に家電は全てあるから私が貰う約束してたんだ」


「そっか、じゃあ家電はいいにして他に必要な物がある時は一緒に買いに行こうか」


「そうだね。何だか楽しみだよ」


こうして私と羽月は一緒に住むことに決まった。





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