ティアラ
黙って下を向くあたしの隣で、直子は鼻歌まで歌い始める。
しばらくすると、ホームに駅員のアナウンスが流れ、近くの踏切からカンカンカン……という音が聞こえてきた。
急行電車が到着し、目の前にあるドアがゆっくり開く。
先に電車に乗る直子は、すいている車内を見渡し、車両の端まで歩きはじめた。
そして、椅子に腰かけると、隣に座ったあたしにこう言う。
「やっと落ち着いたんだから、そろそろ太一のこと……ちゃんと考えてあげて」
鞄の中からチューインガムのボトルを出して、つぶやく彼女。
ガムを口の中に放り込みながら、一緒に食べようというかのように、ふたを開けたままのそれをあたしに向けてくる。
しばらくすると、ホームに駅員のアナウンスが流れ、近くの踏切からカンカンカン……という音が聞こえてきた。
急行電車が到着し、目の前にあるドアがゆっくり開く。
先に電車に乗る直子は、すいている車内を見渡し、車両の端まで歩きはじめた。
そして、椅子に腰かけると、隣に座ったあたしにこう言う。
「やっと落ち着いたんだから、そろそろ太一のこと……ちゃんと考えてあげて」
鞄の中からチューインガムのボトルを出して、つぶやく彼女。
ガムを口の中に放り込みながら、一緒に食べようというかのように、ふたを開けたままのそれをあたしに向けてくる。