あなたに恋をしたらダメですか?
「はい、どうぞー。ハニーラテです」
「あ、未知子さん!ごめんなさい」
「ううん、聞こえたから。気にしないでね。じゃあ、私ちょっと奥にいるからお客様来たら教えてね」
「えっ、未知子さんっ?!」


未知子さんは「ごゆっくりー」と言いながら本当に奥に行ってしまった。


「ごめんね。気遣わせちゃったよね」
「いえいえ、未知子さん良い人なので大丈夫ですよ」
「そう、良い人で良かったね。うちなんか蒼井さん、すげぇ怖いから」


そう言って陽悟さんはクスクスと笑った。蒼井さんって、あの人だよね?私に忠告してきた人。


「あ、そうそう。咲世ちゃんが予定ないのなら、仕事終わりドライブ行かない?」
「ドラ、イブ……」


ドライブって、車だよね?陽悟さんが運転する車に乗れるの?やだ、嬉しい…。


「嫌だったら、」
「嫌なんかじゃないです!ドライブしたいです!!」


陽悟さんの言葉に被せて言うと、最初はビックリしたような顔をしていたのに目を細めて笑った。


「じゃあ、3時に外で待ってるから」
「はいっ!」
「あ、これはパンダだよね?」
「…ですね!私このパンダ大好きなんですよね〜」
「可愛いね」


未知子さんが作ってくれたラテアートは私が大好きなパンダで、陽悟さんも気に入ってくれたことが嬉しかった。


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