第二部 母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 気が付くと時計は1時をまわり、すっか
り真夜中になっていた。

「まさひろ、シャワー?」

 そう言うと、琴乃さんはヤマさんの手を
取り、2人はバスルームに消えた。

「え?一緒に?」

 私が思わず、声に出して言うと、

「ほんとだよな、
今までこんなこと無かったよね?」

「うん、はじめて。
私達の事、わかったからかな?」

「そうだよな。
それしかないよな」

「琴乃さんは、ほんとに大胆」

「あの声も、わざとかな?
琴乃さんは人に見られて燃えるタイプなの
かも!
 綺麗だけど、好きって男の理想のタイプ
だよ。
 ほんとに、琴乃さんは素敵だなー
もしかしたら、そのまま出てくるかもよ?」

「そんなことあるわけ無いじゃん!
 バカじゃないの?」

そうは言ったものの、内心、私もそう思っ
た。

 そんな話をヒソヒソ声でしてたら、急に
ドアが開いたんで、もしかしたらそのままじゃな
いかって、思わずバスルームを見た。

 でも、出てきた琴乃さんは、そのままじゃ
なかった。

 だからって、服を着ていたわけでもなく
て、バスタオル一枚。

あさひは目のやり場に困っていた。

「琴乃さん、服は?」

「家ではいつもそのままだから、これでも着てる
方よ」

 笑いながら、部屋に消えていった。
その後から出たヤマさんは、しっかり洋服
を着ていて、

「あいつ、部屋ではなんも着てへん・・・」

そう言いながら、部屋に入って行った。
< 81 / 124 >

この作品をシェア

pagetop