次期社長の甘い求婚
鈴木主任には婚約者がいて、結婚間近。……最後に妹宣言されちゃうなんて。


この席を設けてくれた神様は、きっとこう言いたかったんでしょ?


どんなに好きでいたって報われないのだから、いい加減諦めろって。


ダメだな。
どんどん気持ちは沈んでいくばかりだ。

ずっと下を向いていたら涙が出ちゃいそう。


「鈴木主任、ビールおかわりしてもいいですか?」

「もちろん! どんどん飲んで」


飲まなきゃやっていられない。
平常心を保ってなどいられないや。


あまりアルコールに強くないくせに、この日ばかりは果てがないほど飲んでしまった。




「本当に送らなくても大丈夫?」

「はい、全然大丈夫です」


飲み会の席で飲む量の倍以上飲んでしまったことを気にしてか、鈴木主任は店先で心配そうに尋ねてきた。

飲ませてしまった、と責任を感じているのかもしれない。
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