次期社長の甘い求婚
神さんも両親に話したとは言っていたけれど……怖くて神さんの両親の反応を聞けずにいる。
神さんは「大丈夫」の一点張りだけど、本当に大丈夫なのかな?
とりあえず神さんとふたりで決めたこと。
それは早急に籍を入れようと――。
式などは神さんの仕事が落ち着いてからにしようと話している。
それまでの間は、私が神さんについていく形になる。
来月で仕事を辞めて青森に行く。
その後も、神さんの研修が終わるまで一緒についていくつもりだ。
誰も知らない場所での生活に不安がないと言ったら嘘になるけれど、それでも神さんと一緒にいられるのなら、乗り越えられる気がするの。
例え、神さんの家族に反対されたって、彼がそばにいてくれるのなら頑張れる。
「引き継ぎはまだやっていないんだ?」
「うん、来月いっぱいいるしね」
この日の昼休み。
外に出ていた亜紀と会社の外で落ち合い、ふたりで定食屋に来ていた。
午後も会社に戻らず営業に出る亜紀に合わせ、すぐに食べられる定食屋にしたのだ。
それぞれ注文した煮魚定食と野菜炒め定食を頬張りながら、亜紀はしみじみ話し出した。
神さんは「大丈夫」の一点張りだけど、本当に大丈夫なのかな?
とりあえず神さんとふたりで決めたこと。
それは早急に籍を入れようと――。
式などは神さんの仕事が落ち着いてからにしようと話している。
それまでの間は、私が神さんについていく形になる。
来月で仕事を辞めて青森に行く。
その後も、神さんの研修が終わるまで一緒についていくつもりだ。
誰も知らない場所での生活に不安がないと言ったら嘘になるけれど、それでも神さんと一緒にいられるのなら、乗り越えられる気がするの。
例え、神さんの家族に反対されたって、彼がそばにいてくれるのなら頑張れる。
「引き継ぎはまだやっていないんだ?」
「うん、来月いっぱいいるしね」
この日の昼休み。
外に出ていた亜紀と会社の外で落ち合い、ふたりで定食屋に来ていた。
午後も会社に戻らず営業に出る亜紀に合わせ、すぐに食べられる定食屋にしたのだ。
それぞれ注文した煮魚定食と野菜炒め定食を頬張りながら、亜紀はしみじみ話し出した。