次期社長の甘い求婚
その後、少しだけお互いの話をして電話を切ったものの、いまだに嬉しくて興奮冷めやらない。


「何着て行こうかな」


会えるのは一ヵ月以上ぶりだもの。

嬉しくて楽しみでしょうがないけど、久し振りに会うかと思うと、ちょっぴり緊張しちゃうかも。


それもまた楽しみになってしまうのだから、今の私は相当浮かれているのかもしれない。


少しでも部屋の荷物を片付けようと思っていたけれど、そんな気分になどなれず、クローゼットの中を物色し、着ていく服を選んでしまった。




「ヤバイ、会社に着くのギリギリになっちゃうかも」


昨夜浮かれて遅くまで起きていたため、珍しく朝寝坊してしまい、家を出る時間が遅くなってしまった。

いつもより一本遅い電車に乗り、さっきから気にしてしまうのは時間ばかり。


最寄駅に到着するとすぐに電車から降り、改札口を抜けて会社へと向かった。


「おはようございます」

「おはよう、小野寺さん」


どうにか遅刻せずに到着し、先に来ていた先輩や同僚達に挨拶をしながら、自分でのデスクに着く。
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