次期社長の甘い求婚
「サンキュ。美月も最後まで仕事頑張れよ。……また来月な」


“また来月”


胸がズキッと痛むも悟られないよう、笑顔を取り繕った。


「はい、また。……無理して身体、壊さないで下さいね。それと私、離れていても神さんのこと応援していますから!」


想いを伝えると、神さんは噴き出した。


「分かっているよ、美月が俺のことを応援してくれていることは。……来月からはそばで応援してくれることも」

「……もちろんです」


ごめんなさい、神さん。

それだけはどうしてもできそうにありません。


荷物を持つ手の力が強まってしまう。


出発を促すアナウンスが鳴り響くと、神さんは悲しげにいった。


「またな、美月」


それでも笑顔を向けて送り出してくれる神さんに、私も笑顔で伝えた。


「はい、また……」
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