フェルラリア魔法学園
「いただきまーすっ!
…………………おいしいっ!」

「本当か?じゃあいっぱい食べろよ」

「うん!」

テーブルの上の料理に片っ端から手をつけていく。どれも美味しい。
私が幸せそうに食べるのを見るのが好きらしい父は、ニコニコしながら私を見ている。けど、その表情はどこかいつもと違った。父がこの表情をする時は、いつも決まっている。

「…何か私に言いたい事あるでしょ。」

「………バレたか。椿には隠し事ができないなぁ。」

「隠さなくていいから。
ほら、どうしたの?」

父は少し顔を曇らせ、
私の目を見て言った。

「椿はさ……………
母さんの事、覚えてるか?」

「え………?」
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