フェルラリア魔法学園
入学式
そんな事があって、私は状況をまだ飲み込めないまま、入学手続きを行う事になった。
魔界の者と人間のハーフは少なくないらしく、各地に魔界の支部局があり、そこで魔界に行く手続きをするらしい。

「ここなの……?」

父の運転する車で到着したのは、一見普通のビルだった。
中に入っても、待合スペースや、窓口がある、普通の役所にしか見えなかった。

「椿はそこで待ってなさい。」

父に言われた通り、私は待合スペースのソファに座っていた。

(魔法学校って……どっかの某有名映画じゃあるまいし…ていうか魔法?魔法って言ったよね?お母さんが魔女?もー頭がついていかない……)

「お待たせ。手続きは済んだ。車に戻ろうか。」

「うん……」
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