恋に目覚めたシンデレラ

何?申し出って……

「俺の恋人になりませんか?」

「……はい?」

葵は驚いてポカーンと口をあけ男性の顔を見ると微笑みを向けてきた。
この人、私に恋人になれって言ったの?

「言ってる意味が解らないです」

「意味は言葉の通りですが解らないと言うのならもう一度言いますか?」

「バカにしてます?私は、知らない相手に恋人になれなんてどうかと言いたいんです。私達はお互いの名前も知らないんですよ」


「そういえば自己紹介がまだでした。西園寺晃(さいおんじ こう)と言います。あなたの名前を教えて下さい」

「……私は、倉橋葵です」

「葵さんとお呼びしてもいいですか?俺の事は晃と呼んで下さい。さて自己紹介もすみました返事を聞かせて貰えますか?」

「返事とか言われても、あなたの事を何も知らないし……やっぱり変です。
私の何処が気に入ったって言うんですか?男の人を惹き付けるものなんて何も持ってません」

「葵さん、あなたはご自分の良さに気付けてないようですね。美術館で初めてあなたとお逢いした時に恋人にするなら、あなたが良いと直感で感じたのです。実際に話しをしたり一緒にいてそれは間違いではないと思いました」

一旦言葉を切ると滉は返事を待つというよりは葵の様子を見守っているようだった。






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