恋に目覚めたシンデレラ
滉はいったん目を閉じ小さく首をふる。
次に葵を見た時には意を決したように強い眼差しだった。
「……戻れと言ったのに。ここまで来たということは覚悟はできた、そう思って構いませんね?」
今度こそ……もう逃げない。
最初は気遣うように優しく触れ合うだけのキスも段々と激しくなっていく。
それは今までのキスとは比べ物にならないくらい。
腰が引けて躊躇し後ろに下がろうとしたけど阻まれる。
いつのまにか両手とも滉の指と絡まるように繋がっていた。
下がろうとすると繋がっている手に力が加わり動けない。
息が……くるし……。
頭がくらくらしてきた。
「息は鼻でしないと苦しくなる」
唇が離されたのはちょっとの間。
キスしてる間に力が抜けてしまって立ってられないって思った時、抱き上げられてベッドに運ばれた。
下ろされた直ぐ後に自分以外の重みがかかりギシッと音が鳴る。
ベッドの中一糸纏わね姿に。
逃げないって覚悟を決めたけど不安でいっぱいの葵に優しく声をかけ愛してると何度も言ってくれた。
「私も滉さんを愛してる」
すんなりと最後までってわけにはいかなくて途中で半泣きもした。
やっと。やっと滉さんと……
体も心も満ち足りてとても幸せ。