恋に目覚めたシンデレラ
音に反応して開いたドアの方に振り向くと……
滉が驚いた顔で立ち尽くしていた。
「……葵さんでしたか。毛布なんて被っているから一瞬お化けかと思った」
お化け……酷い言われよう。
そう言われても仕方ない。さっき自分でも驚いたもの。
「……部屋着がないから探していたんです……」
「葵さんが昨夜着ていたものは小野寺さんに洗濯をしてもらいました」
「洗濯に出しちゃったんですか……」
「ベッドの下に落ちていたから洗った方が良いかと思ったんです。起きたなら声をかけてくれれば良かったのに着るものぐらいいつでも貸します」
焦っててそういうこと思い付かなかった。
最初から滉さんに着るものを貸してもらってたら毛布を頭から被って歩き回るなんてしないで済んだのに。
滉さんは私の前を通りクローゼットの方にいき戻ってきた。
「葵さんには大きいと思いますが」
「ありがとうございます。お借りします」
「着ないんですか?」
滉は続き部屋に戻らずにベッドの上に座ってしまった。
差し出されて受け取ったガウンを片手に持ちもう片方の手で毛布が体から離れないように持ち立ち尽くす。