恋に目覚めたシンデレラ

「甘い物は苦手ではないですよね。私の誕生日祝いをして貰った時にはケーキ食べてたし……」


「このお店に不似合いな人種だと再認識しました……やっぱり社内の者に任せるべきだった……ここにいる他の客もそう思っているはずです」


「最近はこういうお店で甘い物を食べる男の人もいるってさっき言いましたよね。彼女に付き合ってこういうカフェに来る男の人もいると思うし気にしすぎです」


「15分くらい前にあそこのテーブルの女性客の一人があの席についてからずっとチラチラと俺を見てる」


「本当ですか?」


「変に思っているとしか思えない。気にしないようにしようと思いましたがもう限界を越えそうです。このスイーツは美味しそうだと思って頼んだけど食べる気が失せてしまいました」


「そんなせっかく頼んだのにもったいないです」


不自然にならないように滉から聞いたテーブルの方を見ると確かに滉を見ていた。でもそれは思っているのとは違うと葵には解った。


今の滉さんは眼鏡をしてないし髪も会社に行くときのようにきちんとセットしてはない。
無造作に下ろしてある。でも何もしてないってわけじゃなくて少し弄ってはあるみたい。



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