恋に目覚めたシンデレラ
その髪と眼鏡なしの顔に加えて長身スタイルがイケメンぶりを充分に発揮している。
良く周りを見渡したら他にも見ている客がいるし店員までもが他の客のテーブルにスイーツや飲み物を持っていくついでに滉を見ていた。
今の滉さんは女性なら目をひく。
さっきまで目の前のスイーツに気を取られ周りの反応には鈍感にも気付かなかった。
一瞬でイヤな気分に変わってしまった。
「滉さんの思い違いみたいですよ。あの女の人は滉さんがカッコイイから見てるんです。あの人だけじゃない……今の滉さんはイケメンぶり発揮しすぎです」
「イケメンぶり?あの……葵さん良く解らないのですが?」
滉さん……自分の事なのに無自覚もいいとこ。
「とにかく大丈夫です。滉さんにスイーツが似合わないなんて誰も思ってません。だからそれ全部食べ終わるまで帰るなんてダメです」
「何か怒っているんですか?」
「……別に怒ってません」
本当はイライラしてる。
この場所で滉さんを見ている人達にそんな目で見ないでよって言いたい。
こんな気持ちになってしまったのは初めてで、このイライラをどうやって収めたらいいのか解らない。
滉さんは私の恋人。
いつでも私だけを見ていてほしい。
これは……そうこれは独占欲。