恋に目覚めたシンデレラ


あの様子だと暫くは部屋に籠りそうだ。
バスルームの浴槽に湯を張り葵の部屋に内線電話をかけた。
直ぐには出なかった寝てしまったのかもしれない。部屋まで呼びに行った方がいいか。
それでも暫く鳴らしてみるとやっと出てくれた。

《はい……》


小さく掠れた声が聞こえる。


《お風呂の準備はできてます。入って来てください》


《……今日は滉さんが先に入って下さい。私は後でいいです。
今はいるとそのままバスルームで寝てしまいそうだから。あっ、もしかしたら寝ちゃって起きれないかもしれないから電話は要らないです。
適当に起きて入るか朝シャワーします》


《……もしかして避けてますか?》


《ごめんなさい……》


電話を切って部屋を出て階段を上がった。
部屋の前に立ち一瞬迷ったがドアノブに手をかけると鍵はかかってなかった。
ドアを一気に開けると葵は驚いてベッドから体を起こした。





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