恋に目覚めたシンデレラ
ベッドに近付いても大きく目を見開いたまま動こうとはしないし逃げる素振りもなかった。
「避けられたまま放っておくと思ったんですか?」
葵がいるベッドに座り手を引いて隣に座らせた。こうしていれば逃げる事はないだろう。
「恥ずかしいから顔合わせづらかったんです。仕事の話しなのに変な勘違いしちゃったし三枝さんの事が羨ましくて」
「三枝が羨ましい……?」
「三枝さんのことは信頼しているって言ってました。でも私はまだ三枝さんほど信頼されてないなって思うから……」
「そんなことはない。ずっと一緒にいたいと言ってくれた葵さんの想いは信じてます。でも……そうですね危なっかしい所があるからそこは心配です」
隣に座らせ髪を撫でている間、体をあずけて大人しくしていた葵は急に離れた。
「私、そんなに危なっかしいですか……」
「かなり……」
「滉さんの前で何度も醜態さらしてるからそうなりますよね」
「こうやって顔も合わせてしまったし、もう避ける理由はないですよね?」
「そ、そうですね……理由はないですね」
「じゃあ今まで通りに先に入ってきて下さい」
「えっ、いいんですか?……じゃあ先に入って来ます」