恋に目覚めたシンデレラ
「彼女は、こちらのプライベートにまで踏み込むほど愚かではない。立場は弁えているはずです」
「そうなんですか……」
「いけませんか?暫くは夜しか一緒にいられない。だから少しでも長く葵さんといたいと思ってはいけないのですか?」
一線を越えた今、もう彼女の傍を一瞬たりとも離れたくはない。
「滉さん……」
葵はゆっくりと近付いてきて肩に両手をおくと伸び上がった。
「葵さん……?」
「滉さん……好き……好きです」
思わなかった行動に暫く固まって動けないでいると唇に柔らかいものが触れて来た。
我に返りキスを返すと今度は両手を首にまわしてしがみ付いて来る。
体を支えている手にグッと力を入れてさらに引き寄せた。
角度を変え何度も口づけを交わす内にお風呂に入ることも彼女が洗濯物をまだ干していなかった事も完全に頭から消え去ってしまった……。
葵を抱き上げると自分の部屋に運び入れた。