恋に目覚めたシンデレラ
あの時……滉さんは今まで見たことないくらい険しい顔をしていたし矢嶋くんと揉めたときはどうしようって私の方がパニックになった。
「でも矢嶋くんも抵抗していた」
「まぁ……やられるって思ったから必死だった。結局力でも口でも敵わなくて悔しかったんだ。今の俺、御曹司には敵わないけどいつかあいつに勝ってやるって思った先ずは友達と一緒に会社を立ち上げる」
「だから会社を辞めるの?」
「途方もない夢だけどいつか、西園寺グループを追い越したい。こんな話し倉橋が聞いても迷惑なだけかもしれないけど……」
矢嶋くんは約束してくれた通り一定の距離を保ちながら私には何もせずに話し終わると先に給湯室から出ていった。