恋に目覚めたシンデレラ

名家か大財閥……
「葵さん、良かったらあの男性の名前を教えて貰えます?」

「名前?西園寺、西園寺滉」


「西園寺!!やっぱり名家じゃないですか」

「沙織ちゃん知ってるの?」

「逆に葵さんは知らないんですかっ?西園寺って言ったら旧華族で――――――」

西園寺家は昔は華族だったらしい。でもそういう制度がなくなり家は一旦は没落したけど一族のうちの一人が企業を一代で築き上げて会社を立ち上げたんだと沙織ちゃんが説明してくれた。

「西園寺グループって言えば分かりますか?」

西園寺グループ……
葵にもやっと滉の正体が解った。

「あの有名な西園寺グループ……」

一番高い自社ビル、それから確か泊まってみたいランキング一位に入っていた高級そうなあのホテル……それだけじゃない美容とか食べ物関係とかほとんどの企業に西園寺グループが関わっている。

「そう、その西園寺ですよ。葵さん凄いですね。あの会社の社長の子息と知り合いになったなんて」

「本当にあの……」

「そういえば前に雑誌で御曹司の写真見たことあります。でも何年か前のことだし……美術館で見かけたときはピンときませんでした。本当にビックリです葵さん大丈夫ですか?」

「なんか……目眩がしてきた」

西園寺グループの御曹司……あの人が。


「沙織ちゃんつねって?」

「はい?」

「頬っぺた思いっきりつねって見て」


「こうですか?」

沙織ちゃんは加減をして、そっとつねった。

「そうじゃなくて、もっと強くお願い」


「えー……じゃあ、おもいっきりいきますよ」


「うっ!!痛いっ、痛いよ~」

あまりの痛さに飛び上がりそうになった。

「怒らないで下さいね。もっと強くって言ったのは葵さんですから」

そうだけど。これは痛すぎるでしょ……。




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