恋に目覚めたシンデレラ
《葵さんは怒っているんですか?》
普通こんなことをされたら怒る。
この人には一般常識が備わってないのだろうか。
持ち出した物はちゃんと返してほしい。
《友達になろうといって私の事を騙したんですか?》
《騙すだなんて、そんなことはしませんよ》
《……あなたのこと信じられない。
勝手にアパートの契約解除をしたって管理人さんから聞きました。どういうことですかっ。部屋の中にあった服や本は私の持ち物です。今すぐに返して下さい!!》
葵は激昂していくが滉はあくまでも冷静で落ち着いた応対をした。
《ちょうど、これからアパートにあなたを迎えに行こうとしていた所です。そっちに着くにはもう少しかかりますが待っていて下さい》
タップして電話を切りアパートの前で待っていると。
アパートの前に1台の車が横付けさた車から滉は降りてきた。
「葵さん、乗ってください」
葵は乗るのを拒否した。
「部屋の中のものは滉さんがどこかにやったんですか?」
「あなたの物は全て俺の家に移しましただから乗ってください」
「勝手に人のものを移動するなんてどうかしてます。返して下さい」
「勝手な判断で葵さんの気分を害してしまった事はお詫びします。でも理由があるんですその事も含めて説明をさせてください」
「理由って何ですか?」
「いつまでもここいたらいい見せ物です」
滉のため息混じりの低い声に体をビクッとさせると
「すみません」そう言い葵の腕を掴むと車に誘導した。
「約束します。悪いようにはしません乗ってくれませんか」
葵が改めて周りを見るとアパートに帰ってきた人が不審そうにこっちを見ている。
観念して葵が車に乗り込むと車は豪邸に向かった。