恋に目覚めたシンデレラ
今から会社に近い所なんて直ぐには見つからない。
「あなたの嫌がる事はしないと約束します。だから暫くここに住んでください」
他にいい方法はないの……。
「言い忘れてましたが両親は今は海外ですから葵さんには気がねなく過ごしてもらえると思います」
「滉さんのご両親は海外に住んでいるんですね」
「仕事の関係で今、2人は海外にいるんです。向こうにも持ち家があってそこにいます。あとは家政婦の小野寺さんは6時半過ぎには帰りますし夜は葵さんと二人になります」
夜はこの人と2人……家政婦さんは帰ってしまう。
断るつもりだったし、そこまでは考えてなかった。
「不安ですか?大丈夫ですよ。さっきも言いましたがあなたが望まない限りは友達の一線は越えないと約束します。期限は3ヶ月でどうですか?その間に葵さんの気持ちが変わらず友達以上に思えないと言うのなら
あなたが住むアパートをこちらで用意します。
葵さんの会社になるべく近い所がいいんでしたよね」
大丈夫だなんて思えないし不安だらけだよ。断りたい……
でも管理人さんが次の住居者を決めているのならもう戻れない。
これから住むところを探すのは大変。
だんだん疲れて来て断り続けるのも考える事も億劫になってきた。もう申し出を受けてしまおうか。
「解りました。暫く滉さんの家にいることにします」