恋に目覚めたシンデレラ
「そろそろ片付けて部屋に戻った方がいい明日も仕事ですから。あっ、そろそろお湯はりが終わる頃です。片付けなければならない仕事があるので葵さんが先に浴室を使って下さい。
場所はキッチンを出て一番奥にありますが解りますか?」
「多分、大丈夫です。洗い物、手伝います」
「それでは食器洗い機に入れる前に軽く汚れを落としたいのでお願いできますか?」
「はい」
汚れをペーパーで拭いたり軽く水洗いをした食器を晃が中に並べてセットしてスイッチを入れた。
「食器洗い機があるんですね。便利そう……」
「葵さんは、使った事はないですか?」
「無いです。一人だし朝と夜でそんなに洗い物は多くないから手洗いでやってます」
「そうですか。葵さんはお料理も美味しく作りそうですね」
そう言って滉はにっこり笑った。
眼鏡無しで笑う滉につい見とれてしまう。
眼鏡ありの滉さんはどこか構えている気がする話す言葉や態度は柔らかいのは変わらないけど纏う雰囲気が違う。
今は構えた感じがしない。
葵は即座に首を振った。
家庭的な事は得意ではない。
簡単な物しか作れない。
「苦手なんです……。一人暮らしだから自炊はするけど簡単な物しか作れなくて」