恋に目覚めたシンデレラ
言われるまでもない、この体勢は腰に負担がかかってかなりキツイ。
「葵さんは寝る所だったようですね。どうぞ部屋に戻って下さい」
「そ、それじゃあ、お言葉に甘えて。お休みなさい……っ!!」
葵は焦っていた。
とにかく早く部屋に戻ろうとした。
階段を上がろうとして固まって変な体勢になってしまい晃には笑われてしまい恥ずかしかった。
向きを変えてもう片方を踏み出した時、階段を踏み外してしまった『あっ!』と思ったときには空中にいて物凄くゆっくりと下に落ちた……。
あぁ……これは落ちるよね
でも何段も上がってなかったし落ちてもそんなに痛くはないかもしれない……そんなことを思いながら落ちてくままに――――。
でも落ちた瞬間、衝撃も少しの痛さもなく済んだ。
それから着地したのは固い床の上ではなく晃の腕の中だった。
「何をやっているんですか」