恋に目覚めたシンデレラ


額に晃の唇が落ちると「また明日」そう言ってドアが閉まる音と共に滉は部屋から出て行った。


晃さんは行ってしまった……。

晃さんは優しいから待つといってくれたけど求められるままに受け入れる事が出来なかった後悔と晃さんがいなくなってしまって寂しい気持ちで暫く動く気になれずにベッドの上にぼんやりと座っていた……

「寝よう」

葵は気をとり直して着替えてベッドのなかに入った。



翌朝。


「小野寺さんおはようございます」


「葵さま、おはようございます。昨日は大丈夫でしたか?」

葵がキッチンの洗い場で背を向けていた小野寺に挨拶をすると心配そうに訊いてきた。
昨日帰って来て直ぐに晃とゲストルームに行くときまだ小野寺はいた。


きっと只ならぬ雰囲気に何かを感じて心配してくれていたのだろう。


「西園寺様と喧嘩でもしたんですか?」

「喧嘩というか……ちょっとした誤解があったけどもう解決したから大丈夫です」

「そうなんですか?でも本当に大丈夫ですか?」

矢嶋君は同僚だし関わりを持ってしまうのは仕方ないだろう。飲み会の幹事の事
もあるし……
でもそれが済んだら仕事以外の関わりはなくなるし……
今度矢嶋君と逢うような時は滉さんに事前に知らせれば……うん大丈夫




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