恋に目覚めたシンデレラ


「今日は葵さんの顔を見てから行こうかなと思い待ってました」


「そう……なんですか?」


数歩先にいてくれて良かった。


「晃さん気を付けて、……あの……」

このまま玄関に行くのだろうと思い走りに行く滉に言葉をかけるつもりだった葵は。
目の前に来た滉にビックリした。


こんなに間近に来られたら幻滅するかもきっと寝起きで顔が浮腫んでいるはず……。


とっさに下を向く。


「下を向かないでくれますか?あなたの顔を見れない」


「お、お見せするほどの顔じゃないのでやめた方が……」


「こっちに顔を向けて」


無理……。


「仕方ないですね……」


「あっ……」

晃さんの指が顎にかかり……顔を上げられると晃さんが目の前にいて。


「……」

顎にあてられた指はまだ離れなくて晃は葵の顔をじっと見つめて何も言わない。
自分の顔を間近にみて幻滅したのかと落ち込みそうになる……。












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