初恋シリーズ
自分の短めの髪をつまんだ。


「いや、別に。ただ長い方が痕とか付けやすいかなぁなんて。」


先生が意地悪気に笑った。


私はぷいっとそっぽを向いて黙り込んだ。


ただ耳が熱くなっていることは隠しきれない。


「朝風呂入るのもなぁ。」


先生は私の髪だけをかわかしてドライヤーの電源を切っり、

コードを本体に巻き付けた。


それをフローリングに置いたまま先生は私を抱きかかえて

ベッドに腰掛けた。


先生の鎖骨に擦り寄り唇で軽く触れた。


見下ろす先生と目が合ってはにかむとトレーナーの中にゆっくりと

手が伸びてきた。


「可愛いなぁ、ほんとに。」


耳を軽く噛み、跳ねた私の肩を先生が抱きしめた。
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