うさぎに振り回されて困ってます
そのままゆっくりと優雨くんの唇が下にのびる。

「ひゃあっ!ゆ、優雨くん!?」
優雨くんは私のブラウスに手を掛ける。

プチップチッ、とまるで私の反応を楽しんでいるように。

「な、なんで・・・?こんなこと・・・うぅ、ヒック・・・」

私は訳が分からなくてただ、涙が出てきた。
ピクリ、と優雨くんが私が泣いている事に気づいた。

「え?夕桜、泣いてるの?えっと、」

「うぅ、優雨くんが分からないよぉ〜。どうして、ヒック、こんな、事す、るの?」

「ごめんね夕桜。夕桜があんまり可愛かったから、その、嫌な事してごめんね?許してくれる?」
< 16 / 21 >

この作品をシェア

pagetop