With you.
正直、まだ決心はついていない。

だけど、何万と応募者がいる中で、私と櫻井さんが両方受かる確率は極僅か。
それでも、私は音楽が好きで好きで仕方が無いから。

その日から、私と櫻井さんはオーディションまで必死に練習をしていた。


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「おはよ、友梨香。」
「はよ、あんた最近機嫌良いよね。彼氏でも出来た?」
「出来てません!!」

絡みが徐々に少なくなってしまった友人とも今では仲が良い。

「そういえば雪、明日だよね?オーディション。」
「うん。」

「、、、頑張ってね。」

いつもはこんな事を言わない友梨香は照れながら応援してくれた。

「うん!もー友梨香大好き!!」

友梨香に抱きつきながらそういうと、友梨香は

「あんたって本当調子良いよね、もう、暑苦しい。」

なんて云いながら抱きしめ返してくれる。
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