噂の年下男





視線が上がって、目の前には迫ってくる人々が見える。

だけど、今のあたしには、そんなことどうでも良かった。

胸が焦げそうで、心臓は止まりそうで。

優弥の胸の感触に狂いそうになった。






「艶の彼女?」



大声でそう聞いた女性に、



「あぁ……」



優弥は低く頷く。

そして、再び人々に背を向けて歩き出す。

その腕の中で、あたしの身体は燃えていた。






いけないよ。

こういうの、反則って言うんだ。




< 128 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop