キミのコドウがきこえる。
「コンタクトって嘘だろ?」
「……うん、ごめん」
「俺、何か気に障るようなこと言った?だとしたらごめん……」
「いや、私が勝手に考えすぎちゃっただけで、まさか泣くなんて思ってなかったし」
私は、ハンカチをしまうと焼き鳥の盛り合わせから、軟骨を取って「さあ、食べよう」と言って、崩していた足を折り曲げて姿勢を正した。
「なんかあった?俺に言えるようなことなら、なんでも言って。言わなかったら言うまで今日は飲ませるから。」
翔太も私に合わせて姿勢を正した。
翔太は、私にくっ付いてきた頃と同じ目で私をじっと見つめた。
「……あのね……」
うまく言葉が出てこなくて、もどかしかった。
私は目の前にあったジョッキ半分くらいになったビールを一気に飲み干した。
「おお……ナル、飲めるね」
「うん。次、日本酒頼んでもいい?」
「日本酒!?」
翔太は、私の言葉を聞いてびっくりしたように目を見開いて笑って、「どれにする?甘口?辛口?」と、お酒のメニューを開いて私に見せてくれた。