なみだ雨
バタバタバタと、足音が遠ざかる。
練はゆっくりとはるかの口を開放した。
「な…んで…」
はるかの顔は鼻水、涙でぐちゃぐちゃで。
顔中がてかてかしている。
「何かされました?」
上がった息を整えながら聞く。
はるかは首をふるふると横に振った。
練の腕の中は、安心した。
さっきの男達につかまれた腕が、
気持ち悪いと思ったのに、
この人は違う。
恥ずかしさがこみ上げてきて。
はるかは練のパーカーに顔を押し付けた。
練が、よしよしと頭をなでてくれて
その時はるかは思いっきり、
パーカーで顔面をぬぐった。