なみだ雨
早速つぎの日の夜、
練は炊飯機を持ってはるかの部屋に来た。
その他には重たそうなビニール袋が2つ。
ネギやゴボウが顔を出し、
もう一つの袋からは精肉が透けて見えた。
はるかが慌ててどれか荷物を持とうとするが、
練は手で制して軽々と中に運び込んだ。
温かい真っ白なご飯が、
お茶碗から白い湯気を立てている。
その横には七味がかかった豚汁。
卵焼きに、ほうれん草のお浸し。
たくあん。
ちゃぶ台の上がお皿でごった返した。
なかなか箸を持とうとしないはるかに、
練が心配そうに口をひらく。
「嫌いなものでしたか?」
「え?あ、いえ、久しぶりだったから。作ってくれたご飯」
いただきます、
はるかは豚汁に口をつけた。
ん!美味しい!!
そう言って満面の笑みで微笑むはるかに、
練は心臓がぎゅっと掴まれたような
感覚がして、同時に、
鎖骨のあたりがキュンっと
音を立てるような痛みがした。