美月~大切なあなたへ~



放送室に入って、促されるがままに龍心先生の向かいに座った。




まだちょっとオーラが不機嫌……?




「ったく……。日明先生は……。」





ブツブツ言ってる……。



なんか日明先生の所為らしい。





「なぁ……日高。」




『はいっ。』




いやいや、さっきから独り言言ってたのに、急に話し掛けるなんて……





卑怯だ!





「ふっ……そんなに構えんなよ。」




優しく微笑んだ龍心先生。




は……反則だ………。
















「日高さ……、






沖田先生から何か聞いた?」







『へ……?』











何かって………






『何か………?』






「俺が日明先生を怒らせちゃった時に。

あ、あの時はごめんな。怖い思いさせて…。

でさ…、あの後、沖田先生がお前らについててくれただろ?


その時……何か、聞いた?」











どうしよう…?












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