美月~大切なあなたへ~
『えっと…
今まで気付けなくてごめんなさい。
それで……ありがとう、好きって言ってくれて。

でも…ごめんなさい。
浜本はやっぱり友達だし、つきあえないよ。』



いっちゃったぁあぁぁ!!!



浜本、本当に本当に本当にごめんなさい!!



「……うん。分かってたよ、フられるって。」



『え……?』



分かってた?


なぜに??



「……俺は、諦めるから…、最後に教えてくれないか?

お前は今…好きな奴いるのか?」



“好きな奴”




――日高ぁ!!サボリかぁ?――





『うん、いる。』



私は笑顔で言えた。



「そっか。分かった。」



『じゃあ、部活行くね!』



「あぁ。………ってもう、下校時刻ギリだけど。」



『えっ?あっ本当だ!!急いで帰んなきゃ部活停止になっちゃうよ!!』



「じゃあ、急ぐか!!」






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