ご褒美は唇にちょうだい
「お姉ちゃんこそどうなの?」
どうなのとは恋愛のことで、環は私の方が華やかな業界にいる分、恋愛チャンスが多いと思っている。
両親もそう考えているようで、たまに妙な男と付き合っていないかと、環を偵察によこすのだ。
こっちは、そんな機会、一度だってない。
誰かと恋愛なんか、余地がない。時間も、立場も、……気持ちも。
「今度の朝ドラ、小鍛冶奏と共演でしょ?あの人、私とタメだよね。めっちゃかっこよくない?」
「ああ、うん。今日から撮影一緒」
「どう?やっぱナマはイケメン?」
環がずずいと顔を出してくる。私は曖昧に笑った。
「演技は上手いよ。カメラ回ると、すっごい華があるってわかる」
「ビジネスライクな返答やめてよ。男子としてどうか聞いてるの」
男子として?食事に誘われて断ったけれど。
そんなことを言っても、楽しくはならないのでやめる。
「かっこいいんじゃない?」
「興味なさそう。他人事感半端ない」
環にじとっと睨まれ、私は居心地悪く座り直す。
どうなのとは恋愛のことで、環は私の方が華やかな業界にいる分、恋愛チャンスが多いと思っている。
両親もそう考えているようで、たまに妙な男と付き合っていないかと、環を偵察によこすのだ。
こっちは、そんな機会、一度だってない。
誰かと恋愛なんか、余地がない。時間も、立場も、……気持ちも。
「今度の朝ドラ、小鍛冶奏と共演でしょ?あの人、私とタメだよね。めっちゃかっこよくない?」
「ああ、うん。今日から撮影一緒」
「どう?やっぱナマはイケメン?」
環がずずいと顔を出してくる。私は曖昧に笑った。
「演技は上手いよ。カメラ回ると、すっごい華があるってわかる」
「ビジネスライクな返答やめてよ。男子としてどうか聞いてるの」
男子として?食事に誘われて断ったけれど。
そんなことを言っても、楽しくはならないのでやめる。
「かっこいいんじゃない?」
「興味なさそう。他人事感半端ない」
環にじとっと睨まれ、私は居心地悪く座り直す。