Way to happiness
創が解散宣言をして、結婚20年式は楽しく終わった

帰り道

久しぶりに手をつないで歩く

「今日はありがとうね、壱弥」

「こちらこそ、ありがとう。」

「子供達は?」

「今日の計画は子供達には前から話してたから
協力してくれたんだ。
今日は実家に泊まってる。明日は実家から学校に行くってさ。」

「李都達・・・いつのまにか内緒が上手になったわね…
他にも隠してる事あったりして…」

「あいつら、ママに内緒は難しいって言ってた。
ママは話しやすいからつい言っちゃうんだって。」

「あら、それは嬉しい。でも、今回はわからなかったなぁ・・・」

「俺もきつかったぞ?」

「え?壱弥はいろいろ内緒にしてたじゃない。20年も(笑)」

「嫌われたくないからな。あの手この手で攻めないと。
手の内ばれたらかっこわるいだろ?」

「壱弥は今もかっこいいよ。」

「俺の作戦も今のところは成功してるわけだな(笑)」

「これからも好きでいさせてね。」

「おう!これからも覚悟しとけよ。」

笑いながら帰る

大好きな我家へ・・・






「あ!捨てるの忘れてた!」

「何を?」


「…これ」

バックから離婚届を出す

「お前…仕事が早すぎだぞ・・・」

「だって…いやな事は早く終わらせたくて…」

「よこせ・・・こんなもの、この先死ぬまで必要ない!」

びりびりに切り裂いた

「何を忘れてもいい、これだけは忘れるな。

お前は一生、一ノ瀬紗都だ。俺の妻で俺の女だ。
子供達のママだ。おまえ以外代わりなんていないんだ。

忘れないでくれ。」

紗都を抱きしめる

「うん…うん…」

「また泣く…」

「今日ぐらいいいじゃん…」

「今夜はもっと鳴かせてやるか(笑)」

「なんか…漢字が違ってたような…」

「細かい事言うなよ…今日は子供達もいないんだし」


ゆっくり重なり合う二人

ゆっくりゆっくりお互いがお互いを
とても大切な物を扱うように・・・
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