百鬼百光



代々、我ら百光は十八の年になると

成人の儀を行う



儀式の内容は


“大神様の神殿まで自力で行く”というもの



そこで大神様に新たなる名を頂いて初めて


正式に百光として認められる




この村から神殿までは何百里もあり


成人の男が3日かかって着く距離だ


まだ成人とならぬ子供には危険な道ばりで


例年大怪我をして断念する者が多く


死者が出た記録もある

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