抜き差しならない社長の事情 【完】


「まぁ少しはな」


「なんか悔しいなぁ」


「何が」



「蒼太ばっかり素敵になってる」




「また『私は可愛くないアラサー女子になったのに』、か?」


 クスッ

  クスクス




「歓迎会のカラオケ、紫月踊ってただろう」

「! え? 見たの?

あの時蒼太いなかったじゃない!」



 クックック


「いたの? どこに??」


「廊下から覗いてた」
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