抜き差しならない社長の事情 【完】
第四章 決別チョコレート


次の日は会社の飲み会だった。


「えー?、紫月さん行けないんですかぁ?」

「ごめんね曄ちゃん、皆で楽しんで」


全員が参加するわけではないが、金額に上限はあるものの上手くすれば自己負担がほとんどなくて済むということもあって参加者は多い。

ごく一部の忙しい社員を残し、今日もほぼ全員が出席することになっている。



「はぁーい
 でも、お手伝いしなくて大丈夫なんですか?」

「大丈夫大丈夫、相原課長が戻ったら手伝ってもらうから」


出来上がったパンフレットの最後のチェックで見つけてしまった日付のミス。

シールを作って、一年前の日付にしてしまった部分を直さなければいけない。
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