Live as if you will die tomorrow
年配の男が更衣室から出て、帰っていくのを見送った後。
懐中電灯を持ち、巡回に立つフリをして、今度は白衣を身に纏う。
そのまま、隠れることなく特別棟へと向かった。
長い長い廊下を、真っ直ぐに、逸れることなく進んだ。
やがて現れた扉。傍に付けられたセンサーに、専用のカードを読み込ませるとすんなりと道は開かれ、また続いていく。
途中途中周辺を警備に当たっている警察も、疑いの眼差し一つ向けてこない。
恐らく半々。
敵とーそう呼ぶのは相応しくないが、敢えて言うなら味方が。
どっちにしろ、いつ、どこで、何が起こるか、知ってるのは自分だけだ。
一番奥。目的の場所まで進んだ所で、歩く速度を緩めて。
入り口に張り付いている大柄の男ーSPーのボディチェックを抜け、病室に入った。