Live as if you will die tomorrow
崇からもらったメモリ。

開いた中身に、際立つ、文字。


他と変わらない字体なのに、一瞬で俺を蝕んだ。



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GBM(グリオブラストーマ)


治療をした上で、持って余命一年。




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それは。



脳に浸潤していく、悪性腫瘍。


意識を持ち続けることも、記憶を更新することも、今迄を思い出す事も、出来なくなっていく。

激しい痛みが伴う、病。

治癒は困難。





『今の体制を終わらせるように、指示が出ています。』


『……俺がやるの?』



今となっては、空港での会話も、白々しい。



ー俺がやらなくとも、勝手に自滅しただろ。




この計らいが組織の情けだったのかと考えると反吐がでそうだった。


いずれ死ぬ定めにある人間だから。


組織にとっては用無しだから。


最期は好きにしろと?



あぁ、忘れてた。


あんたの、創り上げた組織だったんだ。



要らない人間は、棄てられるんだもんな。
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