Live as if you will die tomorrow
《ーに続き、ーー議員による献花がーー》
沈黙の合間、途切れ途切れ聞こえる音声。
崇は、聞こえていないフリをしたいのだろう、無意味に笑い続けている。
「ーわかってたんだろ?」
俺が、目を合わさない横顔に訊くと、崇の表情が固まった。
「…な…何が…」
空生と違って、崇は分かりやすい。
ごまかすことはできても、嘘を吐けない男。
でも俺にとって、崇の感情は理解しにくい。
崇と俺は、似てない。
「こいつの、ビョーキの症状は、記憶障害だけじゃないのに、やたら、そこらへん詳しく書いてたろ。」
見えない画面を指差せば、崇は気まずそうに目を伏せる。
「余計なことすんじゃねーよ。事実はお前の調べた通りだよ。けど、俺はコイツの記憶がなくなった所で痛くも痒くもねぇよ。勝手に気持ちを押し付けんな。」
言いながら身を起こし、もう何本目かわからない煙草に火を着けた。