Live as if you will die tomorrow



「お前は言われたことだけやってれば良いんだよ。」


今は、苛立たしい気持ちすら起きない位、どうでも良かった。

だが、崇ごときに見透かされたような。

自分の根底を、見られたようで、変な焦燥感があった。

だから、塗り潰して、消してしまう必要があった。

あの時のー否定し続けてきた感情を。


「ーじゃぁ……なんでアブサンなんだよ。」


言い返されるとはつゆ程にも思わなかった俺は、崇の悲痛な声に、面喰らう。


「オンブラの酒は、なんで…」


「何言ってるのかわかんないんだけど。知ってんだろ、アブサンの意味ー」


「もう一つの意味もね。」


今迄目を合わさなかった崇が、ふと顔を上げ、どこか痛い場所があるかのように俺を見る。


ーやめろ。


「俺、情報屋だよ。苦蓬(ニガヨモギ)の意味だってー」


そんな目で俺を見るな。


「俺は、知らない。」


「燈真ーお前本当は…」



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