Live as if you will die tomorrow
ーしっかし…厄介なことになった。


崇の持ってきた情報は、実際はやや頭を抱える内容だ。


空生は、過去が過去だけに、ただでさえ有名人だ。

捜査はとっくに打ち切られているだろうが、不可解な点が多い迷宮入り事件、未だに記憶して個人的に調べている刑事がいるかもしれない。


当時関わった人間もいるだろう。

となると、空生の居場所も当然知られている訳で。

崇の言った事が本当なら、その内警察もそれを掴んで、ルナに来る可能性も大いにある。


だが、当の本人は、それを今、なんとも思ってないだろう。

かと言って、ルナの為に何かしたいとも思っていない。



死に急ぐとはそういうことだ。


失うものがないから、最強になる。





ー付け込む隙は、どこだ?





必死で頭をフル稼働させて、ネット上から収集した情報や、崇からの情報を整列させる。




「そうか…」




そして、浮かぶひとつの可能性と、確実性。



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