Live as if you will die tomorrow
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週明けの、月曜日。
一旦自宅に戻って、葉月を学校に送り出してから、ルナに引き返すと。
「寝るとこ、貸して。」
裏口の戸の前で、空生が片足投げ出す格好で座り込んでいた。
その目はいつかのように薄暗いまま。
「親父さん所いけばいいのに。」
言いながら鍵を開ける。
返事や反応は期待していなかった。
ただ、内心では、ほくそ笑んでいた。
俺等と距離を取っていた空生が、全ての事に飽きたかのように、ふらふらと帰ってきたんだ。
確信していたとはいえ、思い通りに運んで、嬉しくない訳がない。
網に引っ掛かるまで、あと少し。
気を抜かないようにしなければ、と、自分に言い聞かせる為に背筋を伸ばした。