不良探偵
仇を取ってやる義理などない。
探偵としての依頼ではないのだ。
骨折り損なだけで、一銭の得にもなりはしない。
無駄働きになる事は確定している。
損得勘定でしか、耕介は動かない。
それでも。
「任せろ」
耕介は娘の瞳を見た。
「お父さんにはゆっくり休んでもらえ。俺が全力で、お父さんをこんな目に遭わせた犯人を探し出してとっ捕まえて、責任持ってぶっちめてやる」
「……」
娘の瞳から零れ落ちる、大きな涙。
彼女は強く頷いた。
探偵としての依頼ではないのだ。
骨折り損なだけで、一銭の得にもなりはしない。
無駄働きになる事は確定している。
損得勘定でしか、耕介は動かない。
それでも。
「任せろ」
耕介は娘の瞳を見た。
「お父さんにはゆっくり休んでもらえ。俺が全力で、お父さんをこんな目に遭わせた犯人を探し出してとっ捕まえて、責任持ってぶっちめてやる」
「……」
娘の瞳から零れ落ちる、大きな涙。
彼女は強く頷いた。